恋愛とパートナーシップの占い方

前半のLesson1からLesson3までで、ルノルマン占いの「ベース」となる占い方法を、学んできました。

人物像 - 相手がどんな人か?

気持ちと意図 - 相手が抱いている印象や感情、意図はどんなものか?

出来事・状況と時期 - 今何が起きているのか?未来に何が起きるか?いつ起きるか?

恋愛や結婚を始めとする愛情問題を占うときであっても、その実際は、占いのジャンルが、愛情やパートナーシップに関することだというだけで、占いの中身としては、結局は、人物像、気持ち・意図、出来事と時期、のいずれかを占うことになります。恋愛・結婚・パートナーシップの占いは、これまでのLesson1~3の応用、ということができるでしょう。(ですから、占っていてわからないことやつまづくことが出てきたら、まずは前半のレッスンをじっくり復習してみましょう)

とはいえ、恋愛・結婚のような、一対一の、しかも強い感情が絡むテーマは、一般に複雑で、一度や二度のカード展開では答えを出せないことがほとんどです。また、カードの解釈、リーディングの仕方にも、より繊細さが求められます。

旦那様の気持ちがわからなくなって、占いにいらしたクライアントさんのある方が、後日、旦那様に、占い師に見てもらったと打ち明けたところ、「俺の気持ちを、トランプなんかに語られてたまるか!」と怒られてしまったそうです。占い結果が良いものだったこともあってか、その後、旦那様は「当たらずとも遠からずだな」と苦笑いで、丸く収まったそうですが、それだけ、人の気持ちというのは複雑で、深く、一言二言で語れるようなものではない、ということですね。(実際は、トランプよりももっと少ないルノルマンカードだったのですけどね^^;)

「恋愛・結婚 意味一覧」テキストの冒頭にも書きましたが、一覧テキストだけ見て、意味を接ぎ合わせるやり方では、カードの言っていることはなかなか読めませんので、大変でも、基本の意味のテキストをまずはじっくり読み、それから、その他の補助テキストをもれなく参照するつもりで、丁寧に読み解くようにしましょう。

恋愛・結婚占いといっても幅広いので、具体的なテーマごとに、占い方のステップやポイントを解説します。

出会いを占う

いつ、どこで、どんな人と出会うか、といった質問は、Lesson1~3で学んだとおりに、人物像や出来事、時期などを占うことで、答えが引き出せるでしょう。

片思いや、出会って間もない相手について占う

1)相手の気持ち

恋愛をする第一要素として、「気持ち」があるか、ないかは大事です(これは、質問者本人にも言えることです)。ですので、ほとんどの場合、まず「相手に、自分に対して異性としての興味や恋愛感情があるかどうか」を占うことからスタートします。詳しくは、ビデオ「恋愛感情とコミットメント」を参照してください。

2)相手の立場や状況

さらに、恋愛の第二要素として、相手の立場や状況も、大きく関係します。相手が恋愛やお付き合いに前向きか、フリーかそれともすでに付き合っている人などがいるかどうか、といったことを次に占います。詳しくは、ビデオ「アベイラビリティと状況の判断」を参照してください。

3)未来の可能性と総合判断

1と2の結果をふまえた上で、「二人が付き合える可能性はどのくらいあるか」や、具体的な出来事、進展の様子などを占います。その後、すべての占い結果から、総合的な判断やアドバイスをします。もっと情報が必要なこと(相手の抱いている印象や意図をさらに知りたいとか、次に会えそうなのはいつかなど)があれば、それも個別に占います。

すでに付き合っている相手や配偶者とのことを占う

1)相手の気持ち

「気持ち・意図」の占いや、ライン・オブ・ファイブ、リレーションシップ・スプレッドなどを使って占うことができます。

付き合っている相手や配偶者の気持ちに「ハート」が出ないからといって、恋愛感情や愛情がないんだ、と早とちりしないようにしましょう。

付き合っている・結婚しているという以上は、愛情がある前提で、その「より詳しい愛情の内訳」をカードが出しているにすぎないことが多々あります。出会ったばかりの頃の「目がハート」な気持ちは、関係が進むにつれ深く多様になっていくのが普通ですから、「ハート」が出ていなくても、カードが全体にポジティブなら、かえって深い結びつきの暗示と言えるでしょう。

逆にもし、ニュートラルやネガティブなカードばかりが並んだような場合は、何かしらの問題やすれ違いが起きていないか、質問者に注意を促しましょう。

愛情があるのかどうか不安になっている質問者の場合は、ビデオ「恋愛感情とコミットメント」を参照して占いをします。

2)結婚の可能性

「今付き合っている相手と結婚できるか」を知りたいときは、まず「相手にコミットメントがあるかどうか」を見極める必要があります。占い方としては「気持ちを占う」ことになりますが、より詳しくは、ビデオ「恋愛感情とコミットメント」を参照してください。

相手にコミットメントがあるかどうかを確かめたら、次に、「将来結婚の見込みはどれほどあるか」として、実際の未来の可能性、二人の関係の今後を占うとよいでしょう。リレーションシップ・スプレッドをつかって、その時点での二人の意識や姿勢の違いを見比べて、アドバイスを占うこともできます。このテーマはケーススタディで実例を扱いますので、参考にしてください。

3)浮気の可能性

浮気が疑われるケースで、相手が実際に浮気をしているのかどうかを知りたいときは、「相手は浮気をしているか?」と質問を立てた上で、ビデオ「アベイラビリティと状況の判断」の「浮気の可能性を暗示するカード」が相手に出るかどうかを見ます。ただし、占いでどんなに有力と思えても、質問者に対して「断言」することは避けてください。「カードでは、彼が誠実でない暗示が強く出ているけれど、実際には相手に確かめるのが一番良いと思う」と、伝えてください。

浮気の事実がある(パートナーが認めている)場合で、相手と別れるべきかどうか迷っているような相談の場合は、パートナーの気持ちや意図(質問者に対する気持ちと浮気相手に対する気持ちをそれぞれ占う)だけではなく、パートナーの人格、そして質問者とパートナーの関係性を客観的に分析する必要があるでしょう。その場合はLesson 1の人物像の占いや、リレーションシップ・スプレッドが役に立ちます。「シグニフィケーターの役割と使い方(応用1)」も参照してください。必要に応じて、質問者とパートナー、パートナーと浮気相手の未来をそれぞれ占って、判断材料に加えることもできるでしょう。

4)不倫の関係

不倫関係を占う際は、まずシグニフィケーターをしっかりと整理し把握しておきましょう。詳しくは、「シグニフィケーターの役割と使い方(応用1)」を参照してください。

それぞれの人物の気持ちや意図、関係者の未来を占う場合の占い方は、一対一の関係を占う場合と同じですが、シグニフィケーターで混乱しないように注意しましょう。

5)思いがけず、ネガティブなカードが並んだ場合

上記1~4の占いの中でも、質問者本人は、まったく現状や問題を認識できていない状態で、実は、相手の気持ちが離れ始めていたり、気が付かないうちに夫婦・恋人関係に溝が生じていたりということも、現実にはありえますから、言葉を選びつつ、質問者に注意を促しましょう。リレーションシップ・スプレッドを使った関係性の分析や、相手の気持ち、浮気の問題など、出ているカードのメッセージに従って、さらに占いをしていきます。

復縁の可能性を占う

基本的には、「片思いや、出会って間もない相手について占う」のと同じ占い方になります。

会った瞬間ビビッと…二人はソウルメイト?

私たちソウルメイトかも…というケースであっても、多くの場合、占うと「それは実はセクシャル・ケミストリー」ということがあります。

セクシャル・ケミストリーとは、愛情の有無とは別に、性的に共鳴しあう作用のこと。出会って間もなく、相手のこともあまりよく知らないのに、なぜかお互い強く惹きつけられて、もう離れられない…それは必ずしも「前世からの結びつき」とは限らず、この「セクシャル・ケミストリー」が作用しているケースというのがよくあるのです。

実際の占いでは、相手の気持ちや、リレーションシップ・スプレッドを使った二人の関係性の診断などから、カードで判断していきます。詳しくは、「恋愛感情とコミットメント」および「リレーションシップ・スプレッド」を参照してください。

相手のアベイラビリティと状況の判断

「アベイラビリティ」を辞書で引くと、「利用可能性」なんていう、ちょっと固い表現が出てきてしまうのですが、平たく言うと、「こちらの求めに、相手(または事物)が応じられる状態かどうか」を表す言葉です(^^)

それがホテルの部屋なら、「予約できるかどうか」ということになりますが、恋愛候補のお相手のアベイラビリティといった場合は、「自分と恋愛できる相手かどうか」、つまり、相手が人格的、感情的に恋愛やおつきあいができる人か、またフリーかそれともすでに決まった相手がいるかどうか、ということになります。

注意:アベイラビリティは、あくまで、「それが可能な状況なのかどうか」に過ぎませんので、実際に相手が自分に恋愛感情を抱いてくれるか、実際に二人が付き合うことができるのかどうかは、別途占う必要があります。

具体的な占い方は、人物像占いと同じテクニックを使いつつ、特定のカードの出方を見て、リーディングをしていきます。

ご質問はコメント欄にどうぞ(^^)

恋愛感情とコミットメントの有無を見極める

出会って間もない相手が、いきなりアツアツの恋愛感情を抱いてくるということは、あまりあることではないでしょう。最初は好奇心や興味、ちょっと惹かれる程度だったのが、知り合ううちに強い恋愛感情になっていくのが「よくあるパターン」かもしれません。ですので、知り合ってからの「どの段階で」占いをするかによって、相手の気持ちに出るカードも変わっていきます。あまり早いうちに相手の気持ちを占って、「恋愛感情はない」という答えが出ても、それは仕方のないこと、ある意味当然の答えかもしれません。

とはいえ、それなりの回数会って、自分は確実に相手に惹かれているのであれば、相手にも何かしらの「反応」を期待しても不思議ではありません(^^)そのような段階まできたなら、「相手は自分に異性として惹かれているか?」をカードに尋ねることができます。

なぜ、「そのような段階まできたなら」と限定するのかというと、カードは、誠実な質問にだけ、正しい答えをくれるからです。ただ愛を確かめて安心したい、それだけの気持ちで、カードに「彼は私を愛していますか?」とたびたび尋ね、恋愛感情のカードが出るかどうかで一喜一憂したり、望むカードが出るまで繰り返し占うのは間違いで、実際にそのような占い方をしていると、カードもきちんと答えてくれなくなってきます。たぶん、人間のパートナーに同じことをしても、カードと同じ反応が返ってきますよね。

また、好きな相手ならいつでも「恋愛感情を暗示するカード」がダイレクトに出るかというと、そうとは限らないのが普通です。「愛情」は、「愛情」というだけの感情ではなく、実にいろいろな思いや気持ちを含んでいます。ですので、本当に、愛情があるかないかが、二人の未来の分かれ目だ、という状況でない時は、「愛情の蓋を開けた中身」が、カードに出てくることが多いのです。

これは、「コミットメント」についても同じことが言えます。コミットメントとは、この人に決めよう、という気持ちのこと。言って見れば「覚悟」ですね(^^)

結婚できるかどうかを占う上では、何より、相手にこの「コミットメントがあるか否か」がポイントになってきます。コミットメントがない相手とは、結婚は難しいか、あるいは結婚できたとしても、相手の気持ち(覚悟)が伴っていないので、生活上の問題が出てきた途端に別れを考えたり、浮気や、夫婦間の溝といった形で現れてくることが多いです。自分に置き換えてみても、「この人に決めた」と思ってもいない相手とは、どんなに頼み込まれても(笑)やはりイエスとは言えませんよね。

とはいえ、恋愛感情のカードと同じ理由で、すでに結婚している夫婦を占った場合は、いつも「コミットメントのカード」がダイレクトに出てくるとは限りません。「相手にコミットメントがあるか、ないか、それが未来の分かれ目だ」というような状況で、誠実に尋ねた質問には、カードは信頼できる答えをくれますが、自分に自信がなく、あるいは相手を信頼する勇気がなくて、ただ安心したいだけの気持ちでそのような質問をしても、カードは答えてくれないかもしれません。

恋愛や愛情の問題を占うときには、そのあたりのことをよくよく踏まえた上で、誠実にカードと向き合うようにしましょう。

ご質問はコメント欄にどうぞ(^^)

シグニフィケーターの役割と使い方(応用1)

恋愛・結婚・パートナーシップを占ううえで、たとえば浮気や不倫など、当人たち以外の存在が関わってくるとき、シグニフィケーターを混乱しやすくなります。ここでは、ケースごとに、シグニフィケーターを整理していきますので、しっかり理解をしていきましょう(^^)

★大原則★質問者が関係していることを占うときは、質問者自身が独身、既婚に関わらず、常に「男性または女性」のカードが質問者のシグニフィケーターとなります。

【ただし】質問者自身が直接関係を持っていない(あっても知人・友人・親族である)夫婦や恋人同士のことを占うときは、質問者は部外者ですので、男性と女性はそれぞれ夫と妻または恋人同士の二人を表すことになります。

A)質問者は既婚、もしくは恋人・パートナーがいる

1)不倫や浮気はない(質問者の認識)

♠️質問者は男性

28男性=質問者

29女性=質問者の妻・恋人(女)

18犬=友情、信頼、または友人など第三者(パートナーまたは質問者に不誠実なカードが出ていれば、隠れた浮気相手を表す場合もあり。質問者が自分の浮気を隠して相談してくることもあります!)

❤️質問者は女性

28男性=質問者の夫・恋人

29女性=質問者

18犬=友情、信頼、または友人など第三者(パートナーまたは質問者に不誠実なカードが出ていれば、隠れた浮気相手を表す場合もあり。同上。)

2)パートナーが不倫や浮気をしている(相手も認めている事実)→たんなる疑いの時は「ない」として扱う

♠️質問者は男性

28男性=質問者

29女性=質問者の妻・恋人

18犬=相手の不倫・浮気相手

❤️質問者は女性

28男性=質問者の夫・恋人

29女性=質問者

18犬=相手の不倫・浮気相手

3)自分が不倫や浮気をしている

♠️質問者は男性

28男性=質問者

29女性=質問者の妻・恋人

18犬=質問者の不倫・浮気相手

❤️質問者は女性

28男性=質問者の夫・恋人

29女性=質問者

18犬=質問者の不倫・浮気相手

4)関係者が4人以上になる場合(W不倫・W浮気のようなケース)

(3)の「自分が不倫・浮気をしているケース」として占い、相手の家庭のことは基本的に除外して考えます。なぜなら不倫相手の家庭のことは、不倫相手が対処するべきことで、質問者とは直接関係がないことだから^^不倫相手の家庭・夫婦環境がどのようになっているのかを「覗き見」したい場合は、自分を絵の中から除外して、友人夫妻のことを占っているのと同じアプローチで占います。

※不倫・浮気相手(18犬)が相手自身のパートナー(質問者から見ればライバル??)とのことを考えたり気にしているときには、「指輪」や「錨」が相手に出てくることが多いです。

B)質問者は独身で、既婚者と不倫をしている、または、すでにほかに恋人がいるとわかっている相手と交際・関係を持っている

♠️質問者は男性

28男性=質問者

29女性=不倫・交際相手

18犬=相手の夫またはすでに付き合っている存在

❤️質問者は女性

28男性=不倫・交際相手

29女性=質問者

18犬=相手の妻またはすでに付き合っている存在

その他のポイント

シグニフィケーターが並んでいる時:一緒にいる、一緒にいたい、互いのことを考えている、直接会って話す、対峙・対決する、といった読み方ができます。

シグニフケーターが一枚のカードを挟んで(共有して)並んでいる時:その間に入っているカードが表しているものが、二人を結びつけている、二人の共通項である、あるいは二人でそれを取り合っている、そのことについて話し合っている、などの読み方ができます。

自分が占った特定のケースに、これらのうちのどの意味が当てはまるのか?は、他に出ているカードの意味からまず考えますが、直感でピンと来ることがあれば、そのとおりに読んでよいでしょう。

ご質問はコメント欄にどうぞ(^^)

リレーションシップ・スプレッド

パートナーシップを概観する

これは、わたしのグラン・タブローの先生でもある、ドイツ人の友人から教えてもらったスプレッドです。ドイツのテキストに載っているとのことでしたので、そういう意味では「フランス手法」ではないですが、スプレッドというものはユニバーサルなものですし、とても有用な展開方法なので、皆さんにもぜひ活用していただきたいと思います(^^)

二人の未来や相手の気持ち・意図を詳細に見るというよりは、「今の二人」をスナップショットで切り取って、対比させながら、お互いの関係性、今の時点でどれほど息が合っているか、あるいはすれ違っているか、などを見ていくスプレッドです(相性ではありません)。

二人の関係、パートナーシップの現状を把握し、吟味したいときに。

展開法

質問を決め、シグニフィケーターを確認して、カードをシャッフルしたら、次のように展開します。

relationship_sp

リーディングの仕方

1…二人にとってのテーマ、または二人の関係に影響を及ぼす事実、考えるべき事柄

2…質問者の頭の中・考えていること(意図とは限りません)

3…質問者の心の中・感情、気持ち

4…質問者の態度、行動

5…パートナーの態度、行動

6…パートナーの心の中・感情、気持ち

7…パートナーの頭の中・考えていること(意図とは限りません)

占例

相談者:Wさん(女性)

Q:数日前に付き合っている彼と些細なことでケンカになり、つい、心にもないひどい言葉をぶつけてしまいました。その後、メールで謝っても返事がなく、電話にも出てくれません。どうしたらよいのでしょうか。

1…二人にとってのテーマ、または二人の関係に影響を及ぼす事実、考えるべき事柄

【9花束】

癒し、善意、またそうした気持ちを「形で表す」ことを暗示しています。この関係には「癒しの時間」が必要のようです。Wさんの善意ややさしさを、なんらかの形で伝え続けることも大事でしょう。

2…質問者の頭の中・考えていること(意図とは限りません)

【10鎌】

自分が言ってしまった「相手を傷つけるひどい言葉」のことを思い出し、気にしているようです。

3…質問者の心の中・感情、気持ち

【32月】

彼に対する優しい気持ち、愛情、彼の心と共鳴したい気持ちでいっぱいです。彼からの反応を待っています。

4…質問者の態度、行動

【14きつね】

実際の行動はというと、ビクビク、腫れ物に触るような感じで、少し遠巻きに彼の様子を伺うことしかできなくなっている状態のようです。

5…パートナーの態度、行動

【7蛇】

メールを無視したり、電話に出なかったりという彼の行動は、どうやら、自分を傷つけたWさんへの、意図的な仕返しのようです。ちょっと意地悪をしています。

6…パートナーの心の中・感情、気持ち

【36十字架】

とはいえ彼の心の中は悲しみや傷ついた気持ちでいっぱいです。

7…パートナーの頭の中・考えていること(意図とは限りません)

【12鳥】

Wさんからもらった電話のことを考えていそうです。二人で会うことや話す可能性についても思いを巡らせているようです。

総合判断

Wさんは、彼への愛情や優しくしたい気持ちで胸がいっぱいのようですが、彼はというと、すっかり傷ついてしまったようですね。今はまだ立ち直れていないとカードに出ています。メールをスルーしたり電話に出なかったりというのは、そんな傷ついた彼の、ちょっとした仕返しのようです。彼へ電話をされたようですが、何か留守電メッセージのようなものを残しましたか?彼は、Wさんからもらった電話のことを、考えているようです。メッセージを残したなら、そのメッセージのことを考えているのでしょう。

Wさんとしては、なんとか早く、また彼と気持ちが通じ合うようになりたいところでしょうけれど、この関係に今必要なのは「癒し」だとカードに出ました。彼の傷が癒えるのを、もう少し待ちましょう。とは言っても、ヒヤヒヤしながら遠巻きに彼の出方を待つのではなく、Wさんのやさしさ、愛情、そして反省の気持ちを形にして、彼に伝え続ける必要があります。電話に出てくれないからと、電話をしなくなるのではなく、出てくれなくても、優しいメッセージを残し、彼に語りかけつづけてください。彼もWさんと話したり、会ったりすることを考えているようなので、彼の心が癒えさえすれば、いずれ応じてくれる可能性大です。

リーディングのポイント

パートナー同士を対比させるだけではなく、それぞれの考え・気持ち・態度のカードを因果関係をよく見極めながら(バラバラに読まないで)判断することが大事です。

「相手はメールの返事をくれるつもりがあるのか」とか「私のことをどう思っているのか」「このままいくと二人の未来はどうなるか」といった、より細かい質問が出てきた場合は、気持ち・意図の占いやライン・オブ・ファイブなど、それぞれ個別に追加の占いをするようにしてください。

ご質問はコメント欄にどうぞ(^^)

カードの性質(アスペクト2)

今週はカードの性質の2つめの切り口、

  • 能動
  • 不動
  • 可変

の、3つの性質を学びましょう(^^)

先週の、ポジティブ、ネガティブ、ニュートラル は、カードの良し悪しを見ましたが、今週の、能動、不動、可変 は、カードにどのくらいの動きがあるか、カードの動作について見るものです。

カードの動き??動作??と、ちょっとピンとこないかもしれませんが、人に例えて言うなら、αさんって自分からどんどん動くタイプの人?それとも腰が重たいタイプ?ということです^^

カードにも、自分から動くタイプ(能動)、腰が重たいタイプ(不動)、そしてフラフラしてるタイプ(可変)が、あるのですね。

この性質を整理して理解しておくと、人物像や、気持ち、状況、未来の可能性などを読むときに、すぐに動きがありそうか、それともしばらく変化はなさそうか、といったことが、カード一枚一枚の意味を読み解く前にパッとわかってしまうので、リーディングがぐっとしやすくなります(^^)

ご質問は、コメント欄にどうぞ(^^)

状況・出来事の読み方

ルノルマンカードで状況・出来事を読む場合のコツのひとつは、カード一枚一枚が表している、文字通りの、リアルな、現実世界の、人・モノ・場所を、具体的に読み取る、ということです。

たとえば「騎士」で自転車。「船」は車やバス。「道」は道路。この3枚が並んだら、交通量の激しい道路、という状況が、描けるわけです(^^)

ではその4枚目に、「山」のカードが出たら、どういう状況になるでしょうか?

交通渋滞。ですね。

そのせいで仕事や待ち合わせに「遅れる」ということも、読めるかもしれません。

では5枚目に「鎌」が並んだら、その5枚で、どんな状況が読めるでしょう?

道路工事、もしくは事故で通行止め、渋滞。という具合ですね。

連想ゲーム?いえ、それともちょっと違います(^^)

あくまで、カード一枚一枚の指す人・モノ・場所は、しっかりつかんだ上で、カードを一枚の絵として読んでいるのです^^

上級者になると、この方法を使えば、たとえば行方不明者から見た情景などをカードに聞いて、不明者の居場所を推測する…といったことまで、やろうと思えばできてしまうわけです。

基本の意味のテキストや、「典型的な出来事と象徴」のテキストの、象徴の部分を、じっくり読みこんで、イメージをつかんでください。

出来事は、典型的な出来事のテキストの、出来事のどれかが、そのままポン!と起こる場合もありますし、複数のカードの情景が、出来事を描き出していることももちろんあります。

ルノルマン占いの最高峰、36枚を使ったグラン・タブローは、フランス語で、大きな絵、という意味。なるほど、と思えますね(^^)

タロットなどで、象徴的な意味をリーディングする方法に慣れていると、この、「リアルな人・モノ・場所」としてカードを読む、ということが、なかなかしにくかったりしますが、練習を重ねるうちに、自然とできるようになっていきますから、大丈夫。

すぐに結果がわかる練習方法としては、これから読む小説や物語の登場人物とあらすじを、カードに聞いてみる方法。

また、TVドラマや映画を観る前に、どのようなストーリーなのかをカードに聞いて、解釈をしてみる。という方法があります^^

なかなか面白いので、ぜひ試してみてくださいね!

ご質問はコメント欄にどうぞ。

※「自分でした占いで、このようなカードが出たのですが、どう解釈すればいいでしょうか?」といった、ご自分でされた占いの解釈についての質問は、Lesson3の自由練習用トピに投稿してください。

ルノルマンの中の“5W”

出来事や状況を占う場合、「どのようなことが起こる」というのはカードで読めても、それがいつ、どこで、なぜ起こるのか、がわからないと、占いとしてはあまり意味がないというのが実際のところです。

友人・知人やクライアントさんを占う場合などは、仮に質問が、「明日どんな出来事がある?」というシンプルなものでも、いざ「こんなことが起きそう」と答えると、ほぼ必ず、「誰がそれをするの?」「なんで?」「明日のいつ?」といった、ツッコミが入ります(^^)

もちろん、最初のうちは、ツーカードなどで、追加の質問を一つ一つ占っていくのでOK。その方が間違いないですし、リーディングも断然しやすいです。

とはいえ、今週新たに学んだ「ライン・オブ・ファイブ」のような、枚数のあるスプレッドを使って占う場合は、一度の展開に、その全てとはいわなくても、かなりの部分の情報が詰め込まれていることが多いです。

一度の展開で、起こる出来事や、それが、いつ、どこで、なぜ起こるのか、できる限りの情報を引き出しておいて、その中でとくに、確かな答えがほしい部分(とくに時期など)を、その後に個別に占う、というのが、もっとも効率的で、なおかつ的中率の高い方法です。

ライン・オブ・ファイブの読み方の具体的な手順は、スプレッドの解説を参照していただいて、ここでは、この、5Wを、ルノルマンの中からどのように引き出していくことができるのか、見てみましょう。

 

質問は、コメント欄にどうぞ(^^)

※「自分でした占いで、このようなカードが出たのですが、どう解釈すればいいでしょうか?」といった、ご自分でされた占いの解釈についての質問は、Lesson3の自由練習用トピに投稿してください。

ライン・オブ・ファイブ

物事の展開、状況を、タイムラインで追う

カードの枚数が、先週までの3枚から、一気に5枚に増えます!

…と、いっても、ツーカード・ドローの2枚と、スリーカードの3枚を、足したもの、と考えれば、そんなに大変なことではなさそうですね?(^^)

5枚のカードがズラッと目の前に並んでいると、どこから注目して読めばいいのか、最初は迷ってしまったりしますが、スリーカードの時と同じように、手順に従って読んでいけば、混乱を最小限にしてリーディングできるでしょう。

ケーススタディの「気持ち占い」でやったように、カードから得た情報を、順番に、ノートなどに書き留めて行って、最後に総合リーディングをまとめる、というやり方も、オススメです(^^)

事の展開や、状況など、いつ、どこで、どんなふうに…を詳しく知りたいときに。

展開法

質問を決め、カードをシャッフルしたら、以下のようにカードを並べます。

LineOf5Spread

リーディングのしかた

1)まず、それぞれのカードが持っている役割に従って、出たカードを読んでみます。

1枚目のカード:全体のテーマ/過去の起点/問題の原点

質問の答えの背景に流れるテーマ、考えるべき事がらをあらわします。また、時間の流れでは過去の起点、問題や状況が起こる原点となったポイントを表します。

3枚目のカード: 問題の鍵・アドバイス/現在の焦点

問題や状況の鍵となる事がら、ポイント、アドバイスをあらわします。時間の流れにおいては、現在の焦点となっている部分を表します。

5枚目(最後)のカード:最終的な答え、良し悪しの判断/未来の帰結点

最終的に物事がどのようになるか、良い結果といえそうか、良くない結果になりそうか、最終的な答え・判断を読むうえでのポイントになるカードです。時間の流れでは、未来の、物事がどのような形に落ち着きそうかを表します。

2)カードのメッセージの「骨組み」の部分がつかめたら、次に、カード全体をもう一度眺めて、自由に読んでみます。

1枚目のカードと2枚目のカード、2枚目と3枚目のカード、3枚目と4枚目、4枚目と5枚目…、それぞれ組み合わせてみて、どんな絵が見えますか?どんなメッセージが出てくるでしょう。

スリーカードの時と同様、カードそれぞれが、背景、登場人物、小道具のようになって、5枚で一つの絵のように見えることもあります。

注意:ルノルマンカードは、組み合わせて読むのは、「隣り合うカード」だけでしたね(^^)

シグニフィケーターや、他の誰かを表していそうなカードが出てきたら、その左右のカードをヒントに、人物像や、その人が考えていそうなこと、置かれている状況も読んでみましょう。

時間の流れを読むとき

先週学んだように、ルノルマン占いでは、基本として、時間は左から右に向かって流れます。

3枚の時は、比較的わかりやすかった過去・現在・未来も、5枚になると、どこまでが過去?どこからが未来?と、迷うかもしれません。

ライン・オブ・ファイブでは、時間の流れはだいたい次のようになっています。

LineOf5-timeline

カードの役割では、1枚目が過去の起点、3枚目が現在の焦点、5枚目が未来の帰結点、でしたが、2枚目は言ってみれば過去と現在の橋渡し、4枚目は現在と未来の橋渡しのような役割。

でも、これとて厳密な決まりではありません。過去と現在、現在と未来は切り離せないものですから、2枚目や4枚目は過去と現在、現在と未来がそれぞれ入り混じっていることがほとんどです。

ですから時間の流れを読むときには、

  • 1枚目と2枚目をツーカードのように考えて、過去から現在に至る過程を読んでみる。
  • 2、3、4枚目をスリーカードのように考えて、過去からの影響、現在の焦点、未来への可能性、という具合に、幅広く現状を読んでみる。
  • 4枚目と5枚目をツーカードのように考えて、現在から未来へ至る流れを読んでみる。

と、順を追って読んでみるとわかりやすいでしょう(^^)

順番に読むのは、なんだか面倒臭いように感じますが、とくに最初のうちは、こうして丁寧に読む習慣をつけておくと、混乱が少なくなるので、「自由に」読むときにうんと読みやすくなりますよ^^

占例は、「ルノルマンの中の5W」のビデオに収めてありますので、そちらを参照してください。

ご質問は、コメント欄にどうぞ(^^)

時期の読み方

ルノルマンで時期を読む方法は、主にふた通りあります。

のちのビデオでも学びますが、

  1. 具体的な月や、3ヶ月後、半年後、1年後、など、時期をピンポイントで読む方法、そして、
  2. ある特定の出来事が起こる、または、特定の状況が整うタイミングとして読む方法

の2つです。

具体的な時期をピンポイントで読む

この方法で読む場合にも、

  • カード一枚一枚に振られている「数字」を使う方法と、
  • カードのシンボルに対応する時期(時期とタイミングのテキストを参照)を使う方法

の二つの方法があります。

カードの数字を使う方法は、たとえばクローバーだと2の数字から二日後、手紙のカードなら27で27日後、のように、手軽に判断ができるメリットがありますが、しかし実際には、いつもその通りのタイミングになるとは限らず、的中率はだいたい50%くらい。

ただし、その数字だ!と直感で強く感じた場合や、他のカードやシンボルの対応時期とも合致する場合には、もっと確率は高くなります。

数字を使う場合、たとえば2という数字でも、それが二日後なのか、2週間後なのか、2年後なのか、は、質問の種類や現状、他のカードのメッセージとも合わせて判断が必要になります。

シンボルに対応する時期を使う場合は、具体的な月よりは季節、タイミングを見た方が、しっくりくる場合も多いでしょう。

こちらも、占っているテーマや質問者の現状、他のカードが遅延や障害を暗示しているかどうか、も合わせて考え、判断します。

特定の出来事や状況が起きるタイミングを使う

特定の出来事や状況を、タイミングの目安として使う場合は、「出来事と状況の読み方」および「ルノルマンの中の5W」を参照しながら、まず、カードがどのような状況、出来事を描いているのか?を読み取り、それが起きるタイミングを、「いつですか?」の答えとします。

この方法は、ステップが2つあるので、面倒に思えますが、実は、ルノルマンはこの仕方で答えてくることがとても多いこと。そして、質問者の選択や行動によって、具体的な時期がずれてくるような場合にも、この方法なら対応できるという強みがあります。

いつですか?と占って、答えは、カードが用意してくるので、いつも、自分が希望するようなカードの出方になるわけではありませんが、時期読みのコツとしては、

  • 数字や対応時期で強くピン!ときたものがあれば、それを優先してOK。
  • その場合でも、ひとまず、周りのカードからその時期をサポートするメッセージが読み取れるか確認する。
  • 数字ではわからない場合は対応時期を、対応時期でも迷う場合は、カードが何らかの出来事や状況を「それが起こるタイミング」として出している可能性が高いので、そのように読んでみる。

そして、他の方を占った場合には特に、「時期は、本人の選択によって、ずれることがありますよ」と言葉を添えておくとよいでしょう(^^)

質問は、コメント欄にどうぞ(^^)

※「自分でした占いで、このようなカードが出たのですが、どう解釈すればいいでしょうか?」といった、ご自分でされた占いの解釈についての質問は、Lesson3の自由練習用トピに投稿してください。