カードの性質(アスペクト2)

今週はカードの性質の2つめの切り口、

  • 能動
  • 不動
  • 可変

の、3つの性質を学びましょう(^^)

先週の、ポジティブ、ネガティブ、ニュートラル は、カードの良し悪しを見ましたが、今週の、能動、不動、可変 は、カードにどのくらいの動きがあるか、カードの動作について見るものです。

カードの動き??動作??と、ちょっとピンとこないかもしれませんが、人に例えて言うなら、αさんって自分からどんどん動くタイプの人?それとも腰が重たいタイプ?ということです^^

カードにも、自分から動くタイプ(能動)、腰が重たいタイプ(不動)、そしてフラフラしてるタイプ(可変)が、あるのですね。

この性質を整理して理解しておくと、人物像や、気持ち、状況、未来の可能性などを読むときに、すぐに動きがありそうか、それともしばらく変化はなさそうか、といったことが、カード一枚一枚の意味を読み解く前にパッとわかってしまうので、リーディングがぐっとしやすくなります(^^)

ご質問は、コメント欄にどうぞ(^^)

状況・出来事の読み方

ルノルマンカードで状況・出来事を読む場合のコツのひとつは、カード一枚一枚が表している、文字通りの、リアルな、現実世界の、人・モノ・場所を、具体的に読み取る、ということです。

たとえば「騎士」で自転車。「船」は車やバス。「道」は道路。この3枚が並んだら、交通量の激しい道路、という状況が、描けるわけです(^^)

ではその4枚目に、「山」のカードが出たら、どういう状況になるでしょうか?

交通渋滞。ですね。

そのせいで仕事や待ち合わせに「遅れる」ということも、読めるかもしれません。

では5枚目に「鎌」が並んだら、その5枚で、どんな状況が読めるでしょう?

道路工事、もしくは事故で通行止め、渋滞。という具合ですね。

連想ゲーム?いえ、それともちょっと違います(^^)

あくまで、カード一枚一枚の指す人・モノ・場所は、しっかりつかんだ上で、カードを一枚の絵として読んでいるのです^^

上級者になると、この方法を使えば、たとえば行方不明者から見た情景などをカードに聞いて、不明者の居場所を推測する…といったことまで、やろうと思えばできてしまうわけです。

基本の意味のテキストや、「典型的な出来事と象徴」のテキストの、象徴の部分を、じっくり読みこんで、イメージをつかんでください。

出来事は、典型的な出来事のテキストの、出来事のどれかが、そのままポン!と起こる場合もありますし、複数のカードの情景が、出来事を描き出していることももちろんあります。

ルノルマン占いの最高峰、36枚を使ったグラン・タブローは、フランス語で、大きな絵、という意味。なるほど、と思えますね(^^)

タロットなどで、象徴的な意味をリーディングする方法に慣れていると、この、「リアルな人・モノ・場所」としてカードを読む、ということが、なかなかしにくかったりしますが、練習を重ねるうちに、自然とできるようになっていきますから、大丈夫。

すぐに結果がわかる練習方法としては、これから読む小説や物語の登場人物とあらすじを、カードに聞いてみる方法。

また、TVドラマや映画を観る前に、どのようなストーリーなのかをカードに聞いて、解釈をしてみる。という方法があります^^

なかなか面白いので、ぜひ試してみてくださいね!

ご質問はコメント欄にどうぞ。

※「自分でした占いで、このようなカードが出たのですが、どう解釈すればいいでしょうか?」といった、ご自分でされた占いの解釈についての質問は、Lesson3の自由練習用トピに投稿してください。

ルノルマンの中の“5W”

出来事や状況を占う場合、「どのようなことが起こる」というのはカードで読めても、それがいつ、どこで、なぜ起こるのか、がわからないと、占いとしてはあまり意味がないというのが実際のところです。

友人・知人やクライアントさんを占う場合などは、仮に質問が、「明日どんな出来事がある?」というシンプルなものでも、いざ「こんなことが起きそう」と答えると、ほぼ必ず、「誰がそれをするの?」「なんで?」「明日のいつ?」といった、ツッコミが入ります(^^)

もちろん、最初のうちは、ツーカードなどで、追加の質問を一つ一つ占っていくのでOK。その方が間違いないですし、リーディングも断然しやすいです。

とはいえ、今週新たに学んだ「ライン・オブ・ファイブ」のような、枚数のあるスプレッドを使って占う場合は、一度の展開に、その全てとはいわなくても、かなりの部分の情報が詰め込まれていることが多いです。

一度の展開で、起こる出来事や、それが、いつ、どこで、なぜ起こるのか、できる限りの情報を引き出しておいて、その中でとくに、確かな答えがほしい部分(とくに時期など)を、その後に個別に占う、というのが、もっとも効率的で、なおかつ的中率の高い方法です。

ライン・オブ・ファイブの読み方の具体的な手順は、スプレッドの解説を参照していただいて、ここでは、この、5Wを、ルノルマンの中からどのように引き出していくことができるのか、見てみましょう。

 

質問は、コメント欄にどうぞ(^^)

※「自分でした占いで、このようなカードが出たのですが、どう解釈すればいいでしょうか?」といった、ご自分でされた占いの解釈についての質問は、Lesson3の自由練習用トピに投稿してください。

ライン・オブ・ファイブ

物事の展開、状況を、タイムラインで追う

カードの枚数が、先週までの3枚から、一気に5枚に増えます!

…と、いっても、ツーカード・ドローの2枚と、スリーカードの3枚を、足したもの、と考えれば、そんなに大変なことではなさそうですね?(^^)

5枚のカードがズラッと目の前に並んでいると、どこから注目して読めばいいのか、最初は迷ってしまったりしますが、スリーカードの時と同じように、手順に従って読んでいけば、混乱を最小限にしてリーディングできるでしょう。

ケーススタディの「気持ち占い」でやったように、カードから得た情報を、順番に、ノートなどに書き留めて行って、最後に総合リーディングをまとめる、というやり方も、オススメです(^^)

事の展開や、状況など、いつ、どこで、どんなふうに…を詳しく知りたいときに。

展開法

質問を決め、カードをシャッフルしたら、以下のようにカードを並べます。

LineOf5Spread

リーディングのしかた

1)まず、それぞれのカードが持っている役割に従って、出たカードを読んでみます。

1枚目のカード:全体のテーマ/過去の起点/問題の原点

質問の答えの背景に流れるテーマ、考えるべき事がらをあらわします。また、時間の流れでは過去の起点、問題や状況が起こる原点となったポイントを表します。

3枚目のカード: 問題の鍵・アドバイス/現在の焦点

問題や状況の鍵となる事がら、ポイント、アドバイスをあらわします。時間の流れにおいては、現在の焦点となっている部分を表します。

5枚目(最後)のカード:最終的な答え、良し悪しの判断/未来の帰結点

最終的に物事がどのようになるか、良い結果といえそうか、良くない結果になりそうか、最終的な答え・判断を読むうえでのポイントになるカードです。時間の流れでは、未来の、物事がどのような形に落ち着きそうかを表します。

2)カードのメッセージの「骨組み」の部分がつかめたら、次に、カード全体をもう一度眺めて、自由に読んでみます。

1枚目のカードと2枚目のカード、2枚目と3枚目のカード、3枚目と4枚目、4枚目と5枚目…、それぞれ組み合わせてみて、どんな絵が見えますか?どんなメッセージが出てくるでしょう。

スリーカードの時と同様、カードそれぞれが、背景、登場人物、小道具のようになって、5枚で一つの絵のように見えることもあります。

注意:ルノルマンカードは、組み合わせて読むのは、「隣り合うカード」だけでしたね(^^)

シグニフィケーターや、他の誰かを表していそうなカードが出てきたら、その左右のカードをヒントに、人物像や、その人が考えていそうなこと、置かれている状況も読んでみましょう。

時間の流れを読むとき

先週学んだように、ルノルマン占いでは、基本として、時間は左から右に向かって流れます。

3枚の時は、比較的わかりやすかった過去・現在・未来も、5枚になると、どこまでが過去?どこからが未来?と、迷うかもしれません。

ライン・オブ・ファイブでは、時間の流れはだいたい次のようになっています。

LineOf5-timeline

カードの役割では、1枚目が過去の起点、3枚目が現在の焦点、5枚目が未来の帰結点、でしたが、2枚目は言ってみれば過去と現在の橋渡し、4枚目は現在と未来の橋渡しのような役割。

でも、これとて厳密な決まりではありません。過去と現在、現在と未来は切り離せないものですから、2枚目や4枚目は過去と現在、現在と未来がそれぞれ入り混じっていることがほとんどです。

ですから時間の流れを読むときには、

  • 1枚目と2枚目をツーカードのように考えて、過去から現在に至る過程を読んでみる。
  • 2、3、4枚目をスリーカードのように考えて、過去からの影響、現在の焦点、未来への可能性、という具合に、幅広く現状を読んでみる。
  • 4枚目と5枚目をツーカードのように考えて、現在から未来へ至る流れを読んでみる。

と、順を追って読んでみるとわかりやすいでしょう(^^)

順番に読むのは、なんだか面倒臭いように感じますが、とくに最初のうちは、こうして丁寧に読む習慣をつけておくと、混乱が少なくなるので、「自由に」読むときにうんと読みやすくなりますよ^^

占例は、「ルノルマンの中の5W」のビデオに収めてありますので、そちらを参照してください。

ご質問は、コメント欄にどうぞ(^^)

時期の読み方

ルノルマンで時期を読む方法は、主にふた通りあります。

のちのビデオでも学びますが、

  1. 具体的な月や、3ヶ月後、半年後、1年後、など、時期をピンポイントで読む方法、そして、
  2. ある特定の出来事が起こる、または、特定の状況が整うタイミングとして読む方法

の2つです。

具体的な時期をピンポイントで読む

この方法で読む場合にも、

  • カード一枚一枚に振られている「数字」を使う方法と、
  • カードのシンボルに対応する時期(時期とタイミングのテキストを参照)を使う方法

の二つの方法があります。

カードの数字を使う方法は、たとえばクローバーだと2の数字から二日後、手紙のカードなら27で27日後、のように、手軽に判断ができるメリットがありますが、しかし実際には、いつもその通りのタイミングになるとは限らず、的中率はだいたい50%くらい。

ただし、その数字だ!と直感で強く感じた場合や、他のカードやシンボルの対応時期とも合致する場合には、もっと確率は高くなります。

数字を使う場合、たとえば2という数字でも、それが二日後なのか、2週間後なのか、2年後なのか、は、質問の種類や現状、他のカードのメッセージとも合わせて判断が必要になります。

シンボルに対応する時期を使う場合は、具体的な月よりは季節、タイミングを見た方が、しっくりくる場合も多いでしょう。

こちらも、占っているテーマや質問者の現状、他のカードが遅延や障害を暗示しているかどうか、も合わせて考え、判断します。

特定の出来事や状況が起きるタイミングを使う

特定の出来事や状況を、タイミングの目安として使う場合は、「出来事と状況の読み方」および「ルノルマンの中の5W」を参照しながら、まず、カードがどのような状況、出来事を描いているのか?を読み取り、それが起きるタイミングを、「いつですか?」の答えとします。

この方法は、ステップが2つあるので、面倒に思えますが、実は、ルノルマンはこの仕方で答えてくることがとても多いこと。そして、質問者の選択や行動によって、具体的な時期がずれてくるような場合にも、この方法なら対応できるという強みがあります。

いつですか?と占って、答えは、カードが用意してくるので、いつも、自分が希望するようなカードの出方になるわけではありませんが、時期読みのコツとしては、

  • 数字や対応時期で強くピン!ときたものがあれば、それを優先してOK。
  • その場合でも、ひとまず、周りのカードからその時期をサポートするメッセージが読み取れるか確認する。
  • 数字ではわからない場合は対応時期を、対応時期でも迷う場合は、カードが何らかの出来事や状況を「それが起こるタイミング」として出している可能性が高いので、そのように読んでみる。

そして、他の方を占った場合には特に、「時期は、本人の選択によって、ずれることがありますよ」と言葉を添えておくとよいでしょう(^^)

質問は、コメント欄にどうぞ(^^)

※「自分でした占いで、このようなカードが出たのですが、どう解釈すればいいでしょうか?」といった、ご自分でされた占いの解釈についての質問は、Lesson3の自由練習用トピに投稿してください。