ルノルマン占いの特徴と、占えることがら

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プチ・ルノルマンをつかった占いの、一番の特徴、それは、「事実(実際に起きること)リアルに淡々と映し出す」ことです。

これは、タロット占いと比較するとよくわかります。

タロットは、とても象徴的な要素の強いカードなので、占って出てくる答えも、分析的なものやメッセージ的なものが多かったり、運勢・運命的な流れや、アドバイスが強く出てきます。

たとえば、「彼は私のことを好きですか?」と占うと、もちろん、「好きですよ」とストレートな答えが返ってくることもありますが、多くは、「彼は、あなたのことは、自分と共通の価値観や感性を持っている人だと感じています。まだ、恋愛感情には至りませんが、自分の人生にとってはなくてはならない人だと感じています」とか、「あなた、今は恋愛に気を取られている場合ではないですよ。将来、運命の人と出会うには、今は、より精神的な充実を図らなければ…」のような、ありがたいけれど「今聞きたい答えとはちょっとちがう」答えが返ってきたりします。

なのでタロットはよく、哲学者だとか教師に例えられたりします(^^)。

それに対してルノルマンは、気心の知れた(それでいて、なんでも知っている)親友のような存在になってくれるカードです。

「彼は私のことを好き?」と聞けば、「うん、好き。もうメロメロ。」とか、「恋愛的にはたいして関心ないわね」のような、「聞きたい事実」を、ポン!と返してくれます。

それはときに、うれしかったり、あるいは、残酷だったりもするわけですが、「事実」の「本当のところ」を、「ズバリ」知りたい、という場合には、うってつけの占いです。(もちろん、「答えは曖昧という真実」も、人生にはありますから、そのへんはご留意を・・・好きでも嫌いでもない、という相手だって、いますよね^^)

 

一方で、「アドバイス」や「運命的な流れ」を知りたいときには、ちょっと注意が必要。

「事実をリアルに教えてくれる」ということは、ことの「良し悪し」には関知しないということでもあるので、

たとえば「この相手と付き合ってもいい?」と聞いた場合、「相手の浮気に泣かされることになるけど、でも付き合わずにはいられないみたいよ。これも勉強じゃない?」と、軽く突き放されることも。

もちろん、カード一枚一枚の深い理解があれば、占い師の洞察力で、その場にあったアドバイスを引き出すこともできますが、

「ここで諦めたらダメよ!」「関わらないほうが身のため!」といった、タロットのような「世話焼き」なところがまったくないルノルマンだけに、アドバイスを聞きたいなら「アドバイスを教えてください」とはっきり聞かないと、教えてくれないことがしばしば。

とくに枚数の少ないスプレッドを使った場合は、そのように言えます。

かといって、枚数が多くなると、自由度の高いルノルマンカードは、じつに奔放に語り始めるので、占う側のレベルが追いつかないうちは、たちまち収拾がつかなくなることに。

質問を明確に立て、限られた枚数を使って、ピンポイントでシンプルに占う、これが、当たるルノルマン占いのコツといえるでしょう。

人生には、先生も、親友も、どちらも必要ですから、ルノルマン占いとタロットを、適材適所で使い分けることができるようになれば、ベストですね!