シャッフルの仕方
深呼吸してから、カードをシャッフルします
質問を決めたら、ゆっくりと深呼吸をして気を整えてから、カードをシャッフルします。
前の記事に書いたように、ルノルマンカードは逆位置を見ませんので、シャッフルはトランプを切るときの要領で、手に持っておこないます。
質問を思い浮かべながら、自然と「もういいかな」と思えるまで、カードを切ります。
シャッフルする際のカードの向きは、縦でも横でも構いませんが、カードが逆さまにならないように注意しましょう。
カードを扇状に広げ、直感で引いていきます
シャッフルが終わったら、カードを伏せたままクロスの上に置き、扇状に広げます。
もう一度、質問を思い浮かべ、呼吸を整えたら、直感で、カードを引いていきます。
カードを引く手は、右左どちらでも構いません。右脳とつながっている左手が良い、という意見もあれば、利き手ではない方の手(右手が利き手の人は左手、左手が利き手の人は右手)が、作為を避けられるため良いという意見もあります。
大切なのは、直感で引くということですから、ご自身が一番自然と思う方の手で引いてください。
引いたカードは引いた順番に、あらかじめ決めたスプレッドに従って、クロス上に並べていきます。
※BGMが流れます※
リーディングをしましょう
カードを展開したら、選んだスプレッドに従って、カードをリーディングしていきます。
最初はうまく読めないかもしれませんが、練習を続けるうち、だんだんとカードの言っていることが分かるようになりますから、大丈夫。
初めて外国語のレッスンを受ける時のように、一度に全部は理解できなくても、カードとのコミュニケーションを楽しみながら、練習を重ねていくようにしましょう。
カードリーディングのポイント
はじめは枚数の少ないスプレッドから
ルノルマンカードといえば、有名なのは、36枚すべてのカードを使用した「グラン・タブロー」でしょう。
でも、ルノルマンカードを始めて間もない方が、いきなり36枚すべてを展開したところで、カードの意味するところを正確に読むのは、至難の業です。
はじめのうちは、カードとのラポールづくり(カードと仲良くなること)が何より大切ですから、ワンオラクルやツーカードなど、枚数の少ないスプレッドに限定して、練習を重ねるのがよいでしょう。
新しく知り合ったお友達と、いきなり人生の目的や、生きることの価値について、何時間もディスカッションしたりは、普通しませんね。
カード占いを学ぶときも同じで、いきなり難しい質問やスプレッドで自分やカードにプレッシャーを与えるのではなく、まずは楽しみながら、少しずつお互いを知り合っていくつもりで、カードに親しむようにしてください。
占いやすい質問、占いにくい質問
ルノルマンカードには、占いやすい質問と、そうでない質問があります。
ルノルマンカードが得意なのは、人や職業を具体的に描写したり、状況や出来事のようすを詳細に描くこと、などです。
次にお付き合いする人はどんな人?
わたしに一番合っている職業は何ですか?
未来の結婚相手とはどんなシチュエーションで出会うの?
といった質問は、ルノルマン占いにもってこいといえるでしょう。
反対に、たとえば、時期をたずねる質問(彼からの返事はいつ来ますか?など)は、カードの見極めにコツや経験が必要で、上級者でも簡単ではありません。
また、これはルノルマン占いに限ったことではありませんが、イエスかノーかをはっきりと知りたい、そういう質問も、なかなか思うとおりの答えが出にくいものです。なぜなら、人生や宇宙の物事は、いつもイエスかノーかでは割り切れないことの方が、はるかに多いからです。
ルノルマンカードを学び始めのうちは特に、こうした、「いつ」や、「イエスか、ノーか」といった質問に、とらわれすぎないことが大切です。
そうでないと、カードが一番伝えたいと思っている大切な事柄を、見過ごしてしまうかもしれません。
コンビネーションで読む
ルノルマンカードの読み方の最大の特徴は、「コンビネーション・リーディング」つまり、2枚以上のカードの組み合わせによってカードの意味を読み取る、という方法にあります。
コンビネーション・リーディングがあるからこそルノルマンカードは、タロットカードの半分以下という、たった36のシンボルでも、タロットに引けを取らない豊かなリーディングができるのです。
今までタロットに親しんできた方は特に、この独特の読み方に慣れないため、最初は戸惑われることもあるかもしれません。ルノルマンカードを学ぶ上ではいったんタロット占いから頭を切り替えて、できるだけ真っ白な状態で取り組むことをおすすめします。
テキスト「基本の意味」の部では、カードごとに「コンビネーションのヒント」を挙げてありますから、他のカードと組み合わさるとどのような解釈になるのか、考えを巡らせながら読んでみてください。
そして、コンビネーション・リーディングの具体的なハウツーについても、あらためてレッスンで学びますので、ひとまず最初のうちは、カード一枚一枚の理解を深めながら、練習を重ねるようにしてください。
その一枚一枚の深い理解が、コンビネーション・リーディングの土台になります。
カードの向きについて
ルノルマン占いには、左を向いているものや右を向いているものなど、カード(シンボル)の向きを重要視する手法(スプレッド)がありますが、初心者のうちは、カードの向きは、あまり気にしなくてOKです。
どのシンボルがどちらを向いているのか、は、カードデッキによりさまざまですので、決まりはありません。中には正面を向いているものもありますし、向きの判断がつかないものもあります。
とはいえ、占いに慣れていくうち、隣り合ったカードのそれぞれの向きが、何かを物語っているように感じることもあるかもしれません。そうした場合は、直感で感じたとおりにリーディングして構いません。
たとえば、男性と女性が向き合って出ている場合、二人が話し合っているとか意気投合していると感じるかもしれませんし、背中合わせに出た場合、反目しているとか互いの存在(気持ち)に気づかない、というメッセージに感じるかもしれません。
ただし、こうした「向き」を読むことにとらわれすぎないことと、隣り合っていないカードの向きにまで頭を悩ませないことは、とても大事です。そうでないと、「木を見て森を見ず」、占いの全体像や、カードが伝えようとしている、本当に大事なメッセージを見逃してしまいかねません。
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